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上場企業2000社47都道府県
非財務データバンク

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坂本龍馬が愛した桂浜など
数多くの絶景を誇る「高知県」

「47都道府県の魅力を再発見!」をテーマに、これまで編集部が取材してきた各地のモノ・コトを永久保存版として紹介する《Discover Japan的、日本再発見の旅》。今回は高知県を取り上げます。新たな魅力を知るきっかけや、旅の計画を立てるのにもお役立てください。

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SDGs視点で読み解く、高知県は森林面積割合が全国1位!

 

Think the Earth | SDGs for School | 15.陸の豊かさも守ろう

人間、地球及び繁栄のための行動計画として、持続可能な開発目標として国際的に採択されたSDGs。17の目標のうちゴール15の「陸の豊かさも守ろう」に注目してみると、高知県は「森林面積割合(森林面積/総面積)」が全国1位です。

県土の84%を森林が占める高知県は豊かな自然が大きな魅力ですが、その一方で課題もありました。戦後の木材需要に対応するための国の拡大造林方針によって、高知県の山では大規模な植林が行われました。その後、過疎高齢化、林業の担い手不足、海外からの安い木材の輸入に伴う価格低迷などの理由により、林業の経営が難しくなり、手入れが行き届かず間伐されないままの状態の放棄林が増えてしまったのです。

適切な伐採が行われていない森林は木の密度が高くなり過ぎてしまい、森林地内に日光が入りにくく下草が育たなくなったり、その影響で雨天時の土砂流出や生態系の崩壊が生じたりといった深刻な課題を抱えるようになりました。

現在の高知県では、持続可能で豊かな森林を守るための「木の文化県構想」を実施しています。高知県産木材の利用を促し流通を拡大させることで経済活動の発展を図るとともに、森林の長期的な成長サイクルに合わせた持続可能な好循環の流れを実現しようとしています。

また自治体独自の取り組みに加えて、県民参加の森づくり活動や、企業と協力して行う森林保全活動も推進しています。高知県の自治体が県民や企業と力をあわせて森林環境を守る姿勢は、SDGsのゴール17「パートナーシップで目標を達成しよう」そのものですね。健全な森林はCO2の吸収量が増えるため、ゴール13「気候変動に具体的な対策を気候変動対策を」にも寄与します。

森林面積割合全国No.1の高知県のSDGsへの取り組みにこれからも注目です。