今般、サステナブル・ラボは、世界の日常を変え、2020年の流行語大賞にもなった概念である「3密」をこれからの日常を指し示すキーワードの1つと捉え、非財務ビッグデータを分析・スコアリングした結果を順位付けした「サステナビリティ3密ランキング」を発表することにいたしました。サステナビリティ3密ランキングとは「環境負荷の密(企業)」、「社会保障の密(都道府県)」、「ダイバーシティの密(企業)」の3つの視点から企業や自治体のサステナビリティをスコアリングしたものです。今回は第三弾として、「ダイバーシティの密(企業)」ランキングを発表します。
サステナビリティ「3密」ランキング ~「ダイバーシティの密」スコアの高い企業編~
2020年は新型コロナウイルスの感染拡大で、現代社会の都市や経済構造がパンデミックのリスクをはらんでいることが明らかになった一年でした。パンデミックとサステナビリティは本質的に関連していることから、今後ますますサステナビリティの重要性が高まるといわれています。
そのような中、2020年にもっとも世間にインパクトを与えたとして「3密」が流行語大賞に選定されました。今回サステナブル・ラボが発表する「3密」ランキングは、サステナビリティに関する3つの要素をスコア化し順位付けしたものです。
その第三弾となる今回は「ダイバーシティの密」ランキングです。「ダイバーシティの密」スコアは、取締役会メンバーにおける女性の割合をはじめとしたダイバーシティに関する複数指標を比較可能にするため比率(密度)に変換したデータと、最年長取締役と最年少取締役の年齢差など企業の多様性に関する指標を複合的に解析したものです。ダイバーシティに富んでいる企業ほどスコアが高くなるように設計しています。本ランキングでは東証一部上場企業2,178社を対象にスコアリングし、スコアが高い企業上位20社を掲載します。
サステナビリティ「3密」ランキング【ダイバーシティの密】
順位 | 都道府県名 | スコア |
---|---|---|
1 | 株式会社明光ネットワークジャパン | 91.50 |
2 | 株式会社ユーシン精機 | 86.34 |
3 | 株式会社IDホールディングス | 82.11 |
4 | 株式会社シーボン | 81.91 |
5 | エステー株式会社 | 81.73 |
6 | エン・ジャパン株式会社 | 81.34 |
7 | 株式会社ミサワ | 78.65 |
8 | 株式会社北の達人コーポレーション | 76.71 |
9 | ヤーマン株式会社 | 76.09 |
10 | 株式会社モスフードサービス | 75.77 |
11 | 株式会社ノエビアホールディングス | 75.27 |
12 | 株式会社丸井グループ | 74.55 |
13 | 株式会社カナミックネットワーク | 73.18 |
14 | 株式会社エイジア | 72.68 |
15 | 株式会社ローソン | 72.31 |
16 | ディップ株式会社 | 72.12 |
17 | 株式会社ビューティガレージ | 72.01 |
18 | ライク株式会社 | 71.68 |
19 | 株式会社パソナグループ | 71.24 |
20 | 株式会社スタジオアリス | 70.92 |
第一位の株式会社明光ネットワークジャパンは、取締役会メンバーにおける女性の割合などが対象企業の中で極めて高い水準にあり、総合スコアにおいてもトップとなりました。
第二位の株式会社ユーシン精機は、執行役員における女性役員の割合が高い点をはじめ複数指標で優れており、合計で高スコアという結果になりました。
第三位の株式会社IDホールディングスは、取締役会メンバーにおける女性の割合や執行役員における女性役員の割合などが上位で、総合三位となりました。
上位20社の業種は消費者サービス、消費財、小売などが多い傾向で、最終消費者との距離が近い企業においてダイバーシティが進展しているという特徴をみることができます。
一方の下位企業は機械・電気製品、素材・加工品、建設、輸送機器などの業種が多くみられました。これは業種の特性として女性就業者自体が少ないという理由が考えられます。
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