TERRASTエントリーβ

上場企業約4000社の非財務データバンク

上場企業4000社
非財務データバンク

分析方法について

本サービス「TERRASTエントリー」におけるスコアリングモデル(2022年11月18日現在)は以下記載のとおりです。

  1. 情報ソースについて

    企業が自ら開示する各種報告書やレポート、またHP等での記載情報に加えて、株式市場情報、官公庁統計、各種オンラインメディア等のいわゆるオルタナティブデータ、オープンデータから適時、情報を抽出。また、必要に応じて各種データホルダーやデータベンダーとのマッチングによりデータの拡充、信頼性検定を実施する。さらに、必要に応じて評価対象に直接インタビューを実施する。

    原則としてアウトプット(取り組みの実施など)ではなくアウトカム(結果として生じたインパクト)情報を中心に収集している。なお、情報元による開示姿勢や情報ポリシーの変化、データ範囲の増減、また市況や社会情勢等の変化に応じて、情報ソースの選定方針は継続的に適時、刷新される。

  2. 指標について
    国際的なESG情報開示基準であるIIRC、TCFD、GRI、SASB、ISO26000等において用いられている指標を整理・統合。なお、これらフレームの更新、変化、消滅、統合、また市況や社会情勢等の変化に応じて、指標及びその体系は継続的に適時、刷新される。
    イメージ
  3. 評価手法について
    説明可能(検証可能)"かつ"非・属人的"をスコアリングモデルの設計理念とし、統計処理及び機械学習(いわゆるAI)による因果探索をベースとする。大まかなフローは以下のとおりである。
    1. 適切に設定された区域(同業種かつ同一ピラー)内における相対評価を実施
    2. 業種とピラー毎の特性に加え、財務インパクトや社会インパクトへの影響度を用いてピラー毎に重み付けすることで業種内での各社総合点を導出(このため、サステナビリティ総合スコアはE,S,G各スコアの単純和となるわけではない)
    3. 他業種との比較可能性を担保するため、業種毎の非財務特性を導出し、調整
    但し、スタンダード・グロース市場の上場企業については、情報の開示が限定的であったため、非財務情報の開示姿勢や自然言語処理によるニュース分析結果も加味するモデルとした。そのため、プライム企業とスタンダード・グロース企業のスコアは直接比較できない。
    フローの詳細については公益性やその他の要素に基づき、適時、適切な範囲で、適切な当事者に開示される。なお、データサイエンスの発展、サステナビリティその他の知見の進歩等、また市況や社会情勢等の変化に応じて、手法は継続的に適時、刷新される。
  4. 信頼性について
    スコアリングモデルについては、環境省に採択された「2019年度新たなグリーンファイナンス・スキーム構築支援事業」の枠組に基づいて環境省環境金融推進室・日本総合研究所の支援を受けて最適化されたものである。サステナブル・ラボは、アジア最高峰の"未財務データサイエンス"を構築するべく、ESG投資研究の国内第一人者である加藤康之氏(京都大学客員教授)らの先端の学識や大手金融機関との共同研究を通して得た知見等を結晶化し、最先端のスコアリングモデルを構築するべく、日々、手法を先鋭化させている。
  5. 評価の公正中立性について
    サステナブル・ラボは第三者機関として、上記の"情報ソース"に基づき、上記の"説明可能かつ非・属人的な数理モデル"により対象を公正中立に評価する。サステナブル・ラボと評価対象の間の経済的その他の利害関係の有無が、この評価に何らかの影響を与えることは将来に渡り、ない。
  6. 掲載スコアの随時変動について
    情報ソースや評価モデルの適時の刷新により、掲載スコアは随時変動する。特に、ウェイトが大きい指標について変動が観測された場合には総合スコアその他テーマ毎のスコアに大きな変動をもたらすケースがある。
  7. 掲載スコアの最終処理について
    快適かつシンプルな閲覧体験のため、統計的事実を偏向しない範囲において、企業間の相対距離の最適化、小数点以下の表示調整等の処理を行っている。
  8. サステナブル・ラボ
    サステナブル・ラボ株式会社
    https://suslab.net